経鼻内視鏡検査
鼻から入れる内視鏡(胃カメラ)検査について
経鼻内視鏡
当院の先進の
フルデジタル電子内視鏡システム
(フジノン東芝ES社製)
上部消化管用
EG840-N
直径わずか5.8mm、鼻からの挿入を可能にした経鼻内視鏡で苦痛の少ない検査を行います。
食道、胃、十二指腸などの上部消化管に対する内視鏡検査は、従来口から内視鏡を挿入するものでしたが、10mm前後の太さの内視鏡を挿入する際に舌や喉を刺激し、多くの方は咽頭反射(「オエッ」という吐き気を催す)を起こします。
このため、内視鏡検査は『つらい』、『苦しい』と感じている人が多いのではないでしょうか。
これに対し鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡では、内視鏡は鼻腔を通って食道に入って行きます。
舌根にふれることがないので咽頭反射はほとんどありません。
また、鼻腔は少量の麻酔薬による前処置で容易に感覚がなくなるので、鼻を通る苦痛もほとんどありません。
当院で採用している経鼻内視鏡(フジノン東芝社製EG-530N )は、口からではなく鼻から挿入するため、経口のものと異なり、検査時の嘔吐感が極めて少ないものです。
内視鏡に抵抗感がある方、苦しい思いをしたという方でも、苦痛の少ない検査を受けられます。
従来の経口内視鏡
舌根部(舌の付け根)に内視鏡が触れ、
咽頭反射が出やすい
経鼻内視鏡
舌根部に内視鏡が触れないた
め咽頭反射が出にくい
胃カメラが細くなりました(極細経内視鏡)
当院では、先端の太さが5.8mmの極細経内視鏡(富士フィルムEG-840N )を採用しています。
従来の内視鏡に比べ、操作性、診断能力共に遜色ありません。
検査中の負担が軽いため、前投薬もほとんど不要で、また安全です。
検査中の会話が可能ですので、患者さんはリラックスでき、意思の疎通が円滑になります。
経口内視鏡スコープの直径は9.2㎜。経鼻内視鏡は5.8㎜と鉛筆より細い
※当院では、内視鏡を日本内視鏡技師会(JGETS)ガイドラインに沿って厳重な洗浄、消毒を行っています。
使用する内視鏡は1本1本厳重なシステムによって管理され、感染予防に努めておりますので、患者様は安心して検査・治療をお受けいただくことができます。
経鼻内視鏡における注意点とは
※鼻の麻酔と検査時に、鼻に軽い違和感を感じる場合があります。
※鼻の手術後や鼻腔が狭いためにスコープが挿入できないことがまれにあります。
※検査後に鼻出血をおこすことがまれにありますが、ほとんどの鼻出血は、鼻の簡単な圧迫で簡単に止まる軽いものです。
※スクリーニング検査や健康診断に使用するには、経鼻内視鏡は最適な検査方法ですが、出血病変の止血や、ポリープの切除など、治療が必要とされる方は、口からの普通の胃内視鏡検査が適切です。
経鼻内視鏡検査の流れ
受けて安心、胃内視鏡検査。
「胃の調子が悪く、診てもらいたいけど 胃カメラは苦しそうだからちょっと・・・」
という方、ぜひご相談ください
胃内視鏡検査は胃を直接観察できるので、正確な診断が得られる検査方法の一つです。安心して受診いただけます。
1.消泡剤を飲みます。【検査前処置1】
胃の中の泡をとって胃壁をきれいにし、検査をし易くします。
2.鼻に局所血管収縮剤をスプレーします。【検査前処置2】
鼻の通りが良くなります。
3.鼻腔に麻酔薬を注入します。【検査前処置3】
ゼリー状の麻酔を鼻から注入します。
局所麻酔ですので眠くなりません。
4.鼻腔に麻酔剤を塗ったやわらかいチューブを挿入します。【検査前処置4】
鼻腔の痛みが抑えられ、内視鏡が通りやすくなります。
検査前には、ベルトなどの体を締め付けているものを緩めて、肩や首の力を抜いて全身をリラックスさせます。
※検査前処置をしっかりすれば、鼻の痛みはほとんどありません
5.検査中は先生と自由にお話ができます。
吐き気もなく、ご自分の胃の中を自由に探検できます。
6.検査後はすぐに日常生活に戻れます。
眠くなる注射(麻酔)は使わないので、検査後、すぐに日常生活に戻れます。
眠気やだるさも無いので、検査も受けやすいです。
検査後の車の運転の可否は、先生の指示に従ってください。