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入院のご相談

1.当院の入院患者様の受け入れ方針

入院の受け入れ方針

当院は、ご家庭で介護をなさっていたが家庭介護では手に負えなくなった介護度の高い患者様や大学病院等の急性期医療が終了した段階で当院に転院してこられる高齢の患者様など長期療養を必要とする患者様を積極的に受け入れていきます。
そして、このような患者様に、機能訓練室や病室での維持期のリハビリテーション、離床しての食事やリクリエーション、音楽療法などでできるかぎり入院患者様が寝たきりにならず、日常生活に近い形で療養生活を送っていただけるように心掛けていきます。
その上で、常に、入院患者様の在宅復帰を念頭に置きつつ、近隣の医療機関や社会福祉施設とも連携を図りながら、医療と看護・介護を両輪として、患者様の状態に適切に対応し、人的・物的の両面において、豊かで、安心できる療養環境の提供をめざしていきます。

ご入院対象者について

当院には、医療保険適用特殊疾患病棟(3階病棟)と医療保険適用医療療養病棟(4,5階病棟)がございます。
ご入院のお受け入れに関しましては、以下を原則としておりますが状況に応じてご相談させていただいております。

特殊疾患病棟(医療保険適用) 3階病棟(20床)

「特殊疾患病棟」とは、経鼻胃管や胃瘻管理・中心静脈栄養(IVH)・頻回の喀痰吸引・気管切開管理などの常時医療的なケアが必要な「重度障害者・重度の意識障害者・神経難病患者」の方々に対し、長期療養・介護が行われる病棟です。

下記①②③に該当する方が概ね8割以上入院される一般病棟です。
介護療養病床と同様に入院期間に制限はありませんし、65才以下の方も入院ができます。

  1. 重度の意識障害者(脳卒中の後遺症や重度の認知症の方も含まれます。)
  2. 脊髄損傷等の重度障害者
  3. 以下の神経難病患者
  • パーキンソン関連疾患(パーキンソン病・進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症)
  • 多系統委縮症(線条体黒質変性症・オリーブ橋小脳萎縮症・シャイ・ドレーガー症候群)
  • 多発性硬化症
  • 重症筋無力症
  • スモン
  • 脊椎小脳変性症
  • ハンチントン病
  • もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症)
  • 筋ジストロフィー症
  • その他の神経難病疾患(特殊疾患)
医療療養病棟(医療保険適用)4階・5階病棟(27床)

「医療療養病床」は急性期を脱した後の治療・管理を行う慢性期医療の場で、医療必要度の高い患者様の日常生活援助を含めたケアを行う医療保険適応の病床です。
厚生労働省の定めた規定に従い、医療区分1~3に区分されます。医療区分とは、必要な医療度や、ADL自立度(日常生活自立度)の視点から考えられた分類方法です。

医療療養病床には主に医療区分2~3の医療必要度の高い患者様を担当します。
当院でも酸素や24時間点滴、吸引などの医療を必要とする患者様も安心して入院いただけます。
医療療養病床と同様に入院期間に制限はありませんし、65才以下の方も入院ができます。

医療区分表
医療区分3
疾患・状態 スモン、医師及び看護師による24時間体制での監視・管理を要する状態
医療処置 中心静脈栄養、24時間持続点滴、人工呼吸器使用、ドレーン法、胸腹腔洗浄、発熱を伴う場合の気管切開、気管内挿管のケア、酸素療法、感染隔離室におけるケア
医療区分2
疾患・状態 筋ジストロフィー、多発性硬化症、筋委縮性側索硬化症、パーキンソン病関連疾患、その他神経難病(スモンを除く)、神経難病以外の難病、脊髄損傷、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、疼痛コントロールが必要な悪性腫瘍、肺炎、尿路感染症、創感染、リハビリテーションが必要な疾患が発症してから30日以内、発熱を伴う脱水、体内出血、発熱を伴う頻回の嘔吐、褥瘡、うっ血性潰瘍、せん妄の兆候、うつ状態、暴行が毎日見られる状態
医療処置 透析、発熱又は嘔吐を伴う場合の経管栄養、喀痰吸引、気管切開、気管内挿管のケア、血糖チェック、皮膚の潰瘍のケア、手術創のケア、創傷処置、足のケア
医療区分1
医療区分2・3に該当しない者
ADL得点の算出方法と区分
  自立 準備 観察 部分的な
援助
広範な
援助
最大の
援助
全面依存 本動作
なし
ベッド上の可動性 0 1 2 3 4 5 6 7
移乗 0 1 2 3 4 5 6 7
食事 0 1 2 3 4 5 6 7
トイレの使用 0 1 2 3 4 5 6 7

※合計のADL得点による区分
ADL 0~10点 → ADL区分1
ADL 11~22点 → ADL区分2
ADL 23~24点 → ADL区分3

入院相談可能なケースについて
受け入れ可能な医療依存度について
  • IVH、経管栄養、PEGを含む胃瘻、酸素、MRSA保菌者(治療が必要なMRSA感染者以外の方)、褥瘡、人工肛門、尿道カテーテル、癌性疼痛 等
  • MRSA保菌者の方については個室以外の病室への入院については当院の状況により、ご相談させていただいております。
主なご入院例
  • 長期療養が必要な方
  • ガン等のターミナルケアが必要な方
  • 慢性疾患や神経難病の方
  • 終末期の認知症のケアが必要な方
  • 維持期または終末期のリハビリテーションが必要な方 等
お受け入れが難しいケース
  • 認知症で徘徊、暴力行為等の高度の周辺症状のある方
  • 人工透析・人工呼吸器が必要な方
  • MRSA感染者、疥癬感染者 等

2.ご相談からご入院までの流れ

  1. 入院相談の予約
    入院のご相談は、まずお電話でご予約下さい。
    03-3812-7360
    現在、入院中または入所中の方は、当院の入院申書(診療情報提供書)をお送りいたします(郵送又はFAX)ので、主治医の先生に記入していただいて、当院までご持参下さい。
    事前にFAXをいただいても結構です。
  2. 入院相談
    月曜~土曜(土曜日は午前中のみ)

    午前9:00~11:30/午後1:00~4:30
    ご相談時に当院の入院申込書(診療情報提供書)をご持参下さい。
    入院係が入院のご説明と院内のご案内を致します。
    もし、ご希望に添わない場合は、お申込をお取り消しいただいてもかまいません。
  3. 入院判定会議・待機
    随時医師と相談し、お受入れ判定を行います。
  4. 入院日ご連絡
    入院係よりご連絡いたします。
    入院の2~3日前の連絡になる場合がございます。
  5. 入院

おわかりにならいことがございましたら、お気軽に当院受付入院係までお問い合わせ下さい。

3.当院に入院患者様を御紹介頂く医療機関様へお願い

当院に入院患者様をご紹介頂く場合、当院所定の入院申込書(診療情報提供書)がございます。
これは、上記入院判定会議の際に、書式の統一をもって効率よく判定を行う為に定めているものです。
用紙は郵送やFAX等でお送り致しますので、入院患者様ご紹介の際は、是非ともご利用頂きますようご協力お願い申し上げます。

4.当院の入院に関する基準(厚生労働大臣の定める基準)

3階特殊疾患病棟
  • 特殊疾患病棟入院料1
  • 入院患者様10名に対して1名以上の看護要員が勤務しています。
  • 看護要員中、5割以上の看護職員が勤務しています。
  • 看護職員の必要最少数の2割以上の看護師が勤務しています。
4、5階医療療養病棟
  • 療養病棟入院料1
  • 入院患者様20名に対して1名以上の看護職員と1名以上の看護補助者が勤務しています。
  • 看護職員の必要最少数の2割以上の看護師が勤務しています。

5.特別療養環境室について

特別療養環境室(差額ベッド)は以下の通りとなります。
3階特殊疾患病棟  1日につき、個室12100円~14300円
4、5階医療療養病棟   1日につき、個室12100円~33000円、2人室8530円

空きベッド情報はこちら

面会の方へ

1.面接時間

全日 13:00~19:00

2.面会手続き

受付にて面会簿にご記入いただき、面会バッチを付けてください

3.注意事項

  1. インフルエンザ・ノロウィルス等罹患予防の為、上記疾患にかかわる諸症状のある方は、極力お見舞いのご遠慮をいただきたく、謹んでお願い申し上げます。
    ※ご面会の方へ(ノロウイルス・インフルエンザ等の感染症対応について)
  2. 個人情報保護法により、患者さまが入院されているかのご質問にはお答えできませんのでご了承下さい。

患者相談窓口設置の御案内

当院では、患者様・ご家族の皆様からのご意見・ご要望などを真摯に受け止め、患者様の皆様の視点に立ち、適切に対応することによって、患者様・ご家族の皆様が入院や外来等で安心して診療を受けていただくことを目的に、「患者相談窓口」を設置いたしました。

「患者相談窓口」では、当院の患者さま、ご家族のみなさまからのご相談やご意見をお伺いしています。
ご心配なこと、お困りのこと、お気づきのことがございましたら、お気軽にお立ち寄りください。
皆様に安心して診療を受けていただけるように、お手伝いさせていただきます。
ご相談における個人情報には充分配慮し秘密は厳守いたします。
また、相談者やご家族などの関係者に不利益が生じないよう配慮いたします。
いただきましたご意見は、病院のサービスの向上に役立ててまいります。

例えばこのような時にご利用ください

  • 外来通院中の患者さんの医療費について
  • 外来通院中の患者さんの医療費助成、福祉制度について
  • 療養に関すること
  • 医療安全に関すること
  • その他、ご意見、ご質問、ご要望

「患者相談窓口」

場所 当院1階事務部(応接・会議室)医療相談室
担当 事務部門 患者相談担当者
時間 平日:午前9時~正午12時、午後1時~午後5時
土曜:午前9時~正午12時
(土曜午後・日曜・祝日・年末年始等の外来休診日を除く)

また、当院では患者さま、ご家族のみなさまからのご意見をより多くお伺いできるよう院内各所に「みなさまの声」と題したアンケートボックスを設置しております。「患者相談窓口」とあわせてご利用ください。
※設置箇所:[1階受付横]

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